女性の悪性腫瘍以外の外陰部の異常を治療する外来です。おもに性器脱などの異常と外陰部疼痛などについての診断と治療を行っています。
【骨盤内臓脱(子宮脱、膀胱瘤(脱)、直腸瘤)】
女性の骨盤は赤ちゃんが通れるように男性よりも広くなっています。このため、出産や閉経の影響などから子宮やその周囲の膀胱、直腸などが下がってしまうことがあります。子宮脱や膀胱瘤または膀胱脱などと診断され、違和感を自覚されたり患者さんによっては尿漏れや頻尿などを自覚したり、その反対に尿が出にくくなったり残尿感を自覚するなどの症状を認めることもあります。排便に関しても便秘や便失禁などを認める患者さんもいらっしゃいます。このような方を診断、治療する外来です。産婦人科だけでなく必要な時は泌尿器科の先生や外科の先生と協力して治療することもあります。
治療方法
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骨盤底筋体操
ホルモン補充療法
リングペッサリー(脱矯正リング)
手術療法 |
①非メッシュ手術(以前から行われている術式)
腟尖部仙骨子宮靭帯固定術(McCall変法)※
仙棘靭帯固定術※
腸骨尾骨筋膜固定術(Inmon法)※
前後腟壁形成術
・Manchester手術
会陰体形成術
ダグラス窩閉鎖術
・Paravaginal repear(腟側方損傷修復術)
※腟式子宮全摘術を併用または子宮摘出後の腟脱に対して行います
②メッシュ手術
・TVM(tension-free vaginal mesh)
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