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コースディレクター、副コースディレクター紹介
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▼ コースディレクター:藤森 敬也 産科婦人科部長 |
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【略 歴】 |
1988年 |
福島県立医科大学卒業 |
1992年 |
福島県立医科大学大学院卒業 |
1992年 |
米国カリフォルニア大学アーバイン校留学 |
1996年 |
福島県立医科大学産科婦人科助手 |
2002年 |
福島県立医科大学附属病院
総合周産期母子医療センター 講師 |
2008年 |
同上 准教授 |
2009年 |
福島県立医科大学産科婦人科学講座 教授 |
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▼ 副コースディレクター:西山 浩 婦人科副部長 |
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【略 歴】 |
1995年
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福島県立医科大学卒業
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2002年
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福島県立医科大学産科婦人科助教
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2009年 |
福島県立医科大学附属病院婦人科副部長 |
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プログラムの目的と特徴
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卒後臨床研修(2年)を終了後、更なる産婦人科臨床医の養成を目的とする3年間の臨床研修プログラム。3年間の研修終了により日本産科婦人科学会専門医、更に2~5年の研修の後、各種専門医の受験資格を得ることができる。
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取得できる専門医名
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・日本産科婦人科学会専門医
・周産期専門医(日本周産期新生児医学会)
・日本超音波学会専門医
・日本内視鏡外科学会専門医
・臨床遺伝専門医 |
・婦人科腫瘍専門医
・生殖医療指導医
・日本産婦人科内視鏡専門医
・日本臨床細胞学会指導医 |
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専門医取得の要件
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・日本産科婦人科学会専門医;卒後臨床研修(2年)終了後少なくとも3年以上産婦人科研修施設にて研修し、分娩件数100例(帝王切開含む)以上、手術症例50例以上の経験があるもの。筆記試験あり。面接試験あり。 |
・日本超音波学会専門医;5年以上継続して日本超音波医学会会員であり、指定超音波専門医研修施設において通算3年以上で超音波診療500例以上の経験があるもの。書類審査あり。筆記試験あり。
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・生殖医療指導医;日本産科婦人科学会専門医あるいは日本泌尿器科専門医取得後3年以上の臨床経験を有し、5年以上の日本不妊学会会員歴のあるもの。書類審査あり。筆記試験あり。 |
・日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医;3年以上の日本産婦人科内視鏡学会会員歴があり、さらに日本産科婦人科学会専門医で100例以上の内視鏡手術経験を有すること。書類審査あり。ビデオ審査あり。日本内視鏡外科学会技術認定医制度試験では腹腔鏡症例のみの提出となる。 |
・臨床遺伝専門医;継続して3年以上日本人類遺伝子学会あるいは日本遺伝カウンセリング学会の会員であり、認定した研修施設の指導医の指導を受けながら3年研修した者。書類審査あり。筆記試験あり。 |
・周産期専門医;3年以上継続して日本周産期・新生児医学会会員であり、認定研修施設において3年以上研修(内、基幹研修施設において6ヶ月以上)したもの。書類審査あり。筆記試験あり。面接試験あり。 |
・日本臨床細胞学会指導医;5年以上継続して日本臨床細胞診学会会員であり、認定研修施設において3年以上研修したもの。書類審査あり。筆記試験あり。実技試験あり。 |
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プログラムの概要
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到達目標
【研修1年目】
専門医 |
経験到達目標産科症例 100例
経験到達目標婦人科症例 50例
経験到達目標手術症例 50例
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知識 |
Ⅰ婦人科腫瘍
①良性腫瘍;基本的な知識を有し、具体的に述べることが出来る。手術に必要な女性性器の発生学・臨床解剖学を理解する。
②悪性腫瘍;疫学、病理、初期病変、②悪性腫瘍:疫学、病理、初期病変、症状、早期診断、進行期分類(FIGO,TNM)、予後因子、治療方針 決定と治療法、治療後の管理 、再発診断、予後、癌検診(頸癌、体癌)、また、手術に必要な 女性性器の発生学・臨床解剖学を学び、理解する。
③手術;目的と適応、局所解剖を十分に理解し、手術に参加するのに必要な知識・技能・態度を身につける。
Ⅱ生殖内分泌
①内分泌;性機能に直接関連した内分泌臓器およびその標的器官のみならず、他の内分泌器官についてもその構造と機能を理解する。また、婦人科的内分泌異常に関連する症候について、それらの病因・分類・病態・診断の進め方を把握して具体的に述べることができる。
②不妊症;不妊症の病因・分類・診断の進め方ならびに治療について把握し、具体的に述べることができる。
Ⅲ産科・周産期
①生殖生理の基本を理解し、具体的に述べることができる。
②異常妊娠における母児の病態を理解し、それぞれの特徴を列記することができる。
③異常分娩における母児の病態を理解し、それぞれの特徴を列記することができる。
④異常産褥における母児の病態を理解し、それぞれの特徴を列記することができる。
⑤妊婦、産婦、褥婦ならびに新生児に対する薬物療法の基本を理解し、薬物動態、薬効、副作用の特徴を述べることができる。
⑥産科麻酔の特徴を述べることができる。
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実技 |
Ⅰ-①:超音波検査、子宮腟部細胞診
Ⅰ-②:超音波検査、子宮腟部細胞診、組織採取
CT,MRI読影、シンチグラム、膀胱鏡
Ⅰ-③:腹式(腟式)単純子宮全摘出術、子宮筋腫核出術
子宮腟部円錐切除術、頚管ポリープ切除術、附属器切除
卵巣腫瘍摘出術、卵管避妊手術、外妊手術、バルトリン腺手術
Ⅱ-①:基礎体温、頚管粘液検査、GnRH負荷試験、血清ホルモンン測定、甲状腺機能検査、トルコ鞍撮影、骨塩定量
Ⅱ-②:血清ホルモンン測定、GnRH負荷試験、TRH負荷試験、
基礎体温、頚管粘液検査、子宮卵管造影、精液検査
Ⅲ-①:妊娠反応、超音波検査、基礎体温、内診、検体検査の解釈、胎児心拍モニタリング、妊婦検診、分娩介助(会陰切開、児頭娩出)、新生児処置(気道吸引、保温、臍帯切断、Apgarスコア)、胎盤娩出、会陰縫合、正常新生児管理(診察、神経反射、ヒールカット、光線療法)
Ⅲ-②:子宮内容除去術、陣痛抑制、破水診断、超音波診断法(断層法、血流ドップラー法)、胎児発育評価、羊水測定胎児成熟度評価、biophysical profile score、NST、CST
Ⅲ-③:クリステレル胎児圧出法、吸引分娩、帝王切開術
Ⅲ-④:子宮復古不全に対する手術療法、薬物療法、乳腺炎に対する手術療法、薬物療法
Ⅲ-⑤:薬剤選択、カウンセリング
Ⅲ-⑥:局所麻酔、静脈麻酔
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学術・研究 |
研究グループへの参加、学会発表
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【研修2年目】
専門医 |
経験到達目標産科症例 150例
経験到達目標婦人科症例 100例
経験到達目標手術症例 75例
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知識 |
研修1年目に必要な知識をさらに深め広めることに加え、
Ⅱ生殖内分泌
③不育症:不育症の病因、分類、診断の進め方ならびに治療について把握し、具体的に述べることができる。
Ⅳ女性のヘルスケア
①感染症:主要な産科・婦人科感染症について病態を理解し、病原体の検索・診断・治療を行い、感染防止策を講じ得る知識・技能・態度を身につける。
②心身症:心身症の成因を理解するとともに、婦人科領域疾患のうち心身症として取り扱われる代表的疾患および不定愁訴について適切な対応を行うのに必要な知識・技能を身につける。
③更年期障害:更年期前後の加齢に伴う精神・身体機能全般に生じる変化を理解し、内分泌環境、特にエストロゲンの変動との関連を述べることができる。
Ⅴ母性衛生と法規
①母性衛生:母性の生涯にわたる各時期における生理、心理を理解し、適切な保健指導ができる能力を身につける。日本および世界各国の母子保健統計の実態を理解し、母性衛生活動に参加する意義を認識する。
②医療と法律:医療と各種の法律、法制度の関わりについて理解し、適法な診療が実施できる知識・態度を身につける。
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実技 |
Ⅰ-①:子宮卵管造影、子宮鏡、腹腔鏡
Ⅰ-②:子宮内膜細胞診、コルポスコピー、Schillerテスト、
組織生検、尿路造影、血管造影、直腸鏡、治療(手術参加、化学療法、放射線療法、ホルモン療法)、緩和ケア
Ⅰ-③:以下の手術の助手ができる
(準)広汎子宮全摘出術、後腹膜リンパ節郭清術、卵巣癌根治術、マイクロサージャリー、外陰切除術、人工造腟術、内視鏡下手術
Ⅱ-①:腟細胞診、卵胞計測、TRH負荷試験、デキサメサゾン負荷試験、子宮内膜日付診、腹腔鏡、子宮鏡、染色体検査、排卵誘発(Kauffman療法、クロミフェン療法、ゴナドトロピン療法、ブロモクリプチン療法)、排卵抑制療法、
Ⅱ-②:Kuppermanテスト、ゴナドトロピンテスト、プレマリン負荷テスト、卵管通気・通水、Hunerテスト、腹腔鏡、染色体検査、遺伝子検査、抗精子抗体検査、抗DNA抗体検査、排卵誘発、人工授精、子宮鏡下手術
Ⅱ-③:血清ホルモンン測定、子宮卵管造影、腹腔鏡、子宮鏡、免疫因子検査の解釈、頚管縫縮術、子宮形成術、抗凝固療法、リンパ球療法
Ⅲ-②、③:胞状奇胎娩出、化学療法、外妊手術(卵管温存療法含む)、母体救命処置(出血性ショック、DICに対する集中治療)、帝王切開術、羊水穿刺術、母体搬送、分娩誘発法、胎盤用手剥離、子宮双合圧迫法、頚管裂傷縫合
Ⅲ-④:深部静脈血栓症の診断治療、予防
Ⅲ-⑤:新生児;気管内挿管、人工換気、血管確保、全身管理
輸液、新生児搬送
Ⅲ-⑥:脊椎麻酔、硬膜外麻酔、吸入麻酔
Ⅳ-①:検鏡、染色、培養、PCR法、薬物療法、手術療法
妊婦TORCH症候群に対する対応
Ⅳ-②:面接、心理テスト、薬物療法、精神療法の勧め
Ⅳ-③:面接、薬物療法(HRT含む)、骨粗しょう症検査・治療
高脂血症治療
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学術・研究 |
研究グループへの参加、学会発表
論文投稿
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【研修3年目】
専門医 |
経験到達目標産科症例 150例
経験到達目標婦人科症例 100例
経験到達目標手術症例 75例
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知識 |
研修1、2年目の知識の補足と充実
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実技 |
研修1、2年目の実技の補足と充実
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学術・研究 |
研究グループへの参加、学会発表
論文投稿
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年間症例数等
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分娩件数 |
450~500 例 (帝王切開 150~180例) |
手術件数
腹式単純子宮全摘出術
腟式単純子宮全摘出術
準広汎子宮全摘出術
広汎子宮全摘出術
腹腔鏡下手術
子宮鏡下手術
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40~50例
10~15例
30~50例
20~30例
80~90例
20~30例 |
体外受精・顕微授精件数 |
250~300例 |
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研修施設・研修責任者等一覧(医大及び協力病院)
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施設名 |
所在地 |
診療科 |
指導責任者 |
専門医数 |
福島県立医科大学
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福島市光が丘1
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産婦人科 |
藤森敬也 |
13 |
大原綜合病院
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福島市大町6-11
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産婦人科 |
鈴木りか |
1 |
福島赤十字病院
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福島市入江町11-31
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産婦人科 |
矢澤浩之 |
3 |
明治病院
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福島市北町2-40
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産婦人科 |
幡 研一 |
3 |
二本松社会保険病院
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二本松市成田町1-553
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産婦人科 |
大和田真人 |
2 |
寿泉堂綜合病院
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郡山市駅前1-1-17
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産婦人科 |
鈴木博志 |
3 |
太田西ノ内病院
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郡山市西ノ内2-5-20
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産婦人科 |
田中幹夫 |
4 |
坪井病院
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郡山市安積町長久保1-10-13
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産婦人科 |
橋本歳洋 |
2 |
星総合病院
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郡山市大町2-1-16
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産婦人科 |
阿部利明 |
2 |
国立病院機構福島病院
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須賀川市芦田塚13
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産婦人科 |
加藤克彦 |
2 |
竹田綜合病院
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会津若松市山鹿町3-27
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産婦人科 |
金 彰午 |
3 |
会津中央病院
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会津若松市鶴賀町1-1
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産婦人科 |
武市和之 |
3 |
板橋中央総合病院
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東京都板橋区小豆沢2-12-7
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産婦人科 |
石田友彦 |
5 |
いわき総合共立病院
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いわき市内郷御厩町久世原16
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産婦人科 |
本多つよし |
4 |
済生会福島病院
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福島市桜木町4-15
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産婦人科 |
佐藤正典 |
1 |
谷病院
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本宮市字南町裡149
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産婦人科 |
大杉和雄 |
2 |
わたり病院
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福島市渡利字中江町34
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産婦人科 |
佐藤麻里 |
1 |
総合南東北病院
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郡山市八山田7丁目115
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産婦人科 |
中村 眞 |
2 |
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専門医取得実績(過去5年間)
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平成22年
日本産科婦人科学会専門医
周産期専門医(母体胎児部門)
婦人科腫瘍専門医
日本臨床細胞学会専門医 |
1名
1名
2名
1名 |
平成21年
日本産科婦人科学会専門医
周産期専門医(母体胎児部門)
日本生殖医学会・生殖医療指導医
日本産婦人科内視鏡専門医 |
3名
1名
1名
1名 |
平成20年
日本産科婦人科学会専門医 |
1名 |
平成19年
日本産科婦人科学会専門医 |
1名 |
平成18年
日本産科婦人科学会専門医
|
2名 |
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評価方法
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コースディレクターを筆頭とした指導医・その他スタッフにより逐次評価を受ける。
また、臨床的能力と同時に研修医や学生に対する指導態度についても評価対象となる。
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